GLP-1オンラインクリニック5院の公式サイトを照合すると、マンジャロ2.5mgの定期1ヶ月分は税込11,980円〜27,500円と2倍以上の開きがありました(2026年9月29日時点)。肥満治療が目的の処方は自由診療で、重い副作用が出ても国の救済給付を受けにくい点も、料金と一緒に確認しておきましょう。
この記事でわかること
- 5院のマンジャロ2.5mg定期1ヶ月分は税込11,980円〜27,500円。ここに診察料(0円〜1,650円)と配送料(550円〜1,100円)が加わります。
- 定期便の止め方と締切は院ごとに異なり、「発送の2日前」「発送予定日の前日」などです。公式に締切の記載が見当たらない院もあります。
- マンジャロ・リベルサス・オゼンピックを肥満治療の目的で使うことは、国内で承認された使い方ではありません。保険の効かない自由診療です。
- 厚生労働省は、適応外の痩身目的で重い健康被害が出ても救済給付を受けられない可能性が非常に高いと注意を呼びかけています。
照合元: 5院の公式サイト(2026年9月29日閲覧)/公的情報源: 厚生労働省「医薬品・医療機器等安全性情報 No.406」(PDF)・国民生活センター(2026年6月23日公表)・日本糖尿病学会(適応外使用に関する見解)
比較の結論
薬代だけを見ると、Actually,とDMMオンラインクリニックが月1万円台前半です。クリニックフォア・デジタルクリニック・レバクリは2万円台後半に並びます。
ただ、差が出るのは薬代だけではありません。申し込む前に確かめたいのは、定期便を止める締切と、診察がどんな形で行われるかです。国民生活センターには、意図せず定期購入になっていたという相談が2026年も寄せられています。
この記事の要点
- 掲載は五十音順。順位づけはしていません
- 料金は税込の通常価格。初回割引・クーポンは条件が変わりやすいため除外
- 2.5mgは開始用量。5mgに増やすと月額はおよそ1.8〜2倍に上がる
- 医学的な必要性がないと判断されれば処方されない。持病や服薬がある人は先に対面で相談を
GLP-1のオンライン診療は自由診療|比べる前に知っておく前提
今回照合した5院は、いずれも保険の効かない自由診療です。使われる薬の多くは2型糖尿病の治療薬として承認されたもので、肥満治療の目的で使うのは承認の範囲外になります。
この前提は、5院すべての公式ページに注記として載っています。料金表の下の小さな文字も、ここを知っていれば読み違えません。
料金を比べる前に押さえる前提
- どの院を選んでも共通する条件
- 承認の範囲外の使い方マンジャロ・リベルサス・オゼンピックは2型糖尿病の治療薬として承認。肥満治療目的の処方は国内で承認されていない
- 全額自己負担公的医療保険が使えない自由診療。薬代・診察料・配送料を自分で払う
- 救済給付を受けにくい適応外の痩身目的で重い健康被害が出ても、給付を受けられない可能性が非常に高い(厚生労働省)
- 定期購入の相談が続いている国民生活センターが2023年と2026年に注意を呼びかけている
図:承認・費用・救済・契約の前提を先に確認する
肥満治療目的の処方は「承認の範囲外」の使い方
厚生労働省の「医薬品・医療機器等安全性情報 No.406」(2023年12月)は、GLP-1受容体作動薬について次のように説明しています。
販売されている製剤は2型糖尿病だけを効能として承認されていて、それ以外で使われた場合の安全性と有効性は確認されていません(厚生労働省・PDF)。
同じ資料では、肥満症を対象に承認されたウゴービ皮下注にも触れています。ウゴービは肥満症以外での痩身・ダイエット目的には使えない、という説明です。
日本糖尿病学会も、美容・痩身・ダイエット目的での処方を宣伝する広告について見解を出しています。2020年7月に掲載し、2023年11月に改訂したもので、医師に適正な処方を求める内容です(日本糖尿病学会)。
重い副作用が出ても救済給付を受けにくい
薬の副作用で入院が必要なほどの健康被害が出たとき、医療費などを給付する「医薬品副作用被害救済制度」があります。ただし対象は、薬を適正な目的で適正に使った場合だけです。
厚生労働省は同じNo.406で、適応外の痩身目的で使って重い健康被害が出ても、この給付を受けられない可能性が非常に高いと書いています。5院の公式ページにも「救済制度の対象外」という注記があります。
厚生労働省が示すGLP-1受容体作動薬の副作用(No.406・2023年12月)
| 区分 | 主な症状 |
|---|---|
| 重大な副作用 | 低血糖症状(脱力感・強い空腹感・冷や汗・動悸・ふるえ等)、急性膵炎 |
| 比較的多い副作用 | 吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛などの消化器症状 |
| 適応外で使った場合 | 上記と同じ副作用が起こりうる。知られていない副作用の可能性も否定できない |
副作用の出方には個人差があります。症状が出たときにどこへ連絡するかは、申し込む前に決めておきたいところです。
定期購入のトラブルは2026年も続いている
国民生活センターは2023年12月、痩身目的のオンライン診療で「数か月分の糖尿病治療薬が処方される定期購入トラブル」が目立つと公表しました。
美容医療のオンライン診療に関する相談は、2021年度49件、2022年度205件、2023年度は10月末までで169件です(国民生活センター・2023年12月20日)。
2026年6月23日の公表では、GLP-1の注射薬が意図せず定期購入になっていた事例が紹介されています。取り消しを申し出ても「医薬品のためキャンセルはできない、次回分以降は解約する」と返されたケースです(国民生活センター・2026年6月23日)。
困ったときの窓口は、消費者ホットライン「188」です。最寄りの消費生活センターにつながります。
GLP-1オンラインクリニック5院の一次照合表(2026年9月29日)
GLP-1(マンジャロ)を扱うオンライン診療5院の公式サイトを、2026年9月29日に開いて照合しました。料金は税込です。初回割引やクーポンは条件が変わりやすいため表から外し、通常価格で並べています。
掲載は五十音順で、順位ではありません。
料金の比較(マンジャロ・税込・2026年9月29日照合)
| クリニック | 2.5mg 定期1ヶ月 | 2.5mg 単品1ヶ月 | 5mg 定期1ヶ月 | 診察料 |
|---|---|---|---|---|
| Actually, | 11,980円 | 16,730円 | 22,280円 | 初診0円(再診1,500円) |
| クリニックフォア | 27,115円 | 31,900円 | 49,555円 | 1,650円(条件つきで再診無料) |
| DMMオンラインクリニック | 12,000円 | 12,500円 | 22,300円 | 0円 |
| デジタルクリニック | 27,500円 | 定期のみ掲載 | 54,780円 | 初診1,650円(再診0円) |
| レバクリ | 27,000円 | 32,450円 | 54,439円 | 0円 |
薬代は、月1万円台前半の2院と、2万円台後半の3院に分かれます。3ヶ月以上の定期やまとめ買いを選ぶと1ヶ月あたりの額が下がる院も多いです。その場合は数ヶ月分を先に払う形になり、決済が済んだ分は取り消せない院もあります(クリニックフォアのよくある質問に記載)。
配送料は次のとおりです。
- Actually,:550円/回
- クリニックフォア:550円/回(注射薬はクール便のため1,100円)
- DMMオンラインクリニック:550円(クール便は0円)
- デジタルクリニック:全国一律550円(クール便は1,100円)
- レバクリ:全国一律550円(代金引換は手数料550円が別)
診察・届け方・定期便の止め方(2026年9月29日照合)
| クリニック | 診察の形 | 届くまで(公式の表記) | 定期便の止め方・締切 |
|---|---|---|---|
| Actually, | LINEで問診に答え、オンラインで医師が診察 | 支払い後最短翌日に発送、通常3〜6日 | LINEメニューから解約。締切の記載は照合範囲で見当たらず |
| クリニックフォア | ビデオチャットまたは電話 | 最短翌日に到着 | マイページから中止。発送予定日の前日23:59まで |
| DMMオンラインクリニック | ビデオ通話(約5分と記載) | 最短当日(東京23区・大阪市24区のみ、追加費用) | 発送の2日前まで。解約手数料なし |
| デジタルクリニック | 予約した時間に医院から電話 | 最短当日発送、最短翌日にお届け | 公式LINEで停止。締切の記載は照合範囲で見当たらず |
| レバクリ | ビデオ通話 | 最短即日発送、最短翌日にお届け | 次回発送予定日の前日までにマイページから。違約金・手数料なし |
照合した公式ページは次の5つです。料金やプランは変わることがあるため、申し込む前にもう一度開いて確かめてください。
- Actually,:Actually,のメディカルダイエット/Actually,のよくあるご質問
- クリニックフォア:クリニックフォアの肥満症治療/クリニックフォアのよくあるご質問
- DMMオンラインクリニック:DMMオンラインクリニックのメディカルダイエット
- デジタルクリニック:デジタルクリニックの肥満症治療(医療ダイエット)
- レバクリ:レバクリの女性メディカルダイエット
運営の形で分ける|提携医療機関型とクリニック直営型
5院は、運営の形で2つに分かれます。企業が予約や決済の仕組みを運営し、診療は提携する医療機関が行う形。もう一つは、医療機関が自らオンラインの窓口を持つ形です。
この違いは、副作用が出たときや解約で困ったときの連絡先に関わります。国民生活センターの2023年の公表でも、「運営事業者と医師(クリニック)の役割が判然としない」という相談が挙がっていました。
提携医療機関型:Actually,・DMMオンラインクリニック・レバクリ
3院とも、診療は提携する医療機関(クリニック)が行うと公式サイトで説明しています。
- Actually,:初診料0円、再診は1回1,500円。問診から補充の注文までLINEで進みます。処方後もLINEのチャットで相談できると書かれています。
- DMMオンラインクリニック:診察料0円。ビデオ通話の診察で、コンビニやロッカーでの受け取りも選べます。定期便の途中で体調や副作用の問診が届き、回答しないと定期便が止まる場合があると記載されています。
- レバクリ:レバレジーズ株式会社が運営し、初診料・診察料は0円。定期配送は自動で更新され、一時的に配送を飛ばすこともできると案内されています。
クリニック直営型:クリニックフォア・デジタルクリニック
- クリニックフォア:運営元は医療法人社団エムズです。対面のクリニックを20院以上展開していると記載があります(2026年9月現在)。オンラインの診察はビデオチャットか電話です。
- デジタルクリニック:公式サイトの表記は「Digital Clinic Group produced by Hakuai-kai」。予約した時間に医院から電話がかかってくる形で、プランの変更や停止は公式LINEで受け付けています。
オンラインで始めたあと対面でも相談したい人は、対面の院があるかどうかも確かめておきましょう。
料金表の外で差が出る点|解約の締切・診察の形・増量後の月額
料金表だけでは見えない差は、定期便の締切、診察の形、増量したあとの月額に出ます。どれも申し込む前なら確認できる点です。
定期便は「どこで・いつまでに」止めるかを先に確認
5院とも定期便があり、止め方と締切は院ごとに違います。
- DMMオンラインクリニック:発送の2日前まで
- クリニックフォア:発送予定日の前日23:59まで(決済済みの分は取り消し不可)
- レバクリ:次回発送予定日の前日まで
- Actually,・デジタルクリニック:LINEで手続きできると記載。締切は照合した範囲では見当たらず
締切の記載が見つからない院では、申し込む前に問い合わせて答えを残しておくと安心です。申込画面の解約条件は画面を保存し、締切の数日前をカレンダーに入れておきましょう。
診察の形はビデオ・電話・LINEに分かれる
診察は、ビデオ通話が2院(DMMオンラインクリニック・レバクリ)、ビデオチャットか電話が1院(クリニックフォア)です。電話が1院(デジタルクリニック)、LINEでの問診とオンライン診察が1院(Actually,)と続きます。
厚生労働省は、オンライン診療は対面診療と適切に組み合わせて行うのが基本としています(厚生労働省「オンライン診療について」)。
国民生活センターにも、持病の問診が十分でないまま数か月分が処方されたという相談が寄せられています。持病や飲んでいる薬を、診察の場できちんと伝えられる形かどうかを見ておきましょう。
2.5mgは開始用量|5mgに増やすと月額はおよそ2倍
マンジャロは2.5mgから始めるのが原則だと、DMMオンラインクリニックなどの公式ページに書かれています。クリニックフォアの公式ページでは、4週間使ったあと5mgに増やして続ける流れが一般的と説明されています。
5院の5mgの定期1ヶ月分は、2.5mgのおよそ1.8〜2倍です。予算は5mgの月額で見積もると、途中で慌てずに済みます。
やめ方にも注意が必要です。レバクリの公式ページは、途中でやめるとリバウンドする可能性があると書いています。何ヶ月続けるか、いつ医師とやめ方を相談するかも、最初に考えておきたい点です。
申し込む前の確認リスト|向いている人・先に対面で相談したい人
申し込む前に確認したいのは、処方の対象になりうるか、続けられる予算か、止め方が分かっているかです。流れにすると次のようになります。
申し込む前の確認手順
- 料金表を見る前に、自分の条件から確かめる
- 1処方の対象になりうるか持病・服薬・妊娠や授乳の予定を整理する。対象外なら処方されない
- 25mgの月額で予算を組む2.5mgは開始用量。増量後はおよそ1.8〜2倍になる
- 3定期便の締切と止め方「どこで・いつまでに」を確認し、画面を保存する
- 4副作用が出たときの連絡先運営会社の窓口か、医療機関か。休日の対応も見ておく
- 5救済制度の扱いを理解する適応外の使用では救済給付を受けにくい
処方するかどうかは医師が決める。処方されなかったら、それも一つの答え
図:条件→予算→契約→連絡先→救済の順に確かめる
- 通院の時間が取りにくい人:自宅で医師の診察を受け、処方の可否を判断してもらえます。
- 定期便の締切を自分で管理できる人:止め方と期限を把握していれば、意図しない発送は防げるはずです。
- 副作用と救済制度の扱いを理解したうえで費用を払える人:自由診療の前提を知ったうえで選べます。
- 持病の治療中・薬を飲んでいる人:レバクリの公式ページでは、1型糖尿病、インスリンやGLP-1製剤を使用中の人などは処方できないとしています。
- 妊娠中・授乳中・妊活中の人:同じページで、処方できない例に挙がっている条件です。
- 体重が標準範囲の人:クリニックフォアは、医学的必要性がないと医師が判断した人には処方しないと明記しています。
当てはまる項目がある人は、かかりつけ医や近くの医療機関で先に相談しておくと安心です。
よくある質問
Q1:GLP-1のオンライン診療に保険は使えますか?
5院とも自由診療で、保険は使えません。肥満症の治療薬として承認されたウゴービ皮下注もありますが、厚生労働省は肥満症以外での痩身目的には使えないと説明しています(2023年12月・No.406)。保険での治療を考えるなら、対面の医療機関で医師に相談するのが近道です。
Q2:体重が標準範囲でも処方してもらえますか?
医師が必要ないと判断すれば処方されません。クリニックフォアは「医学的必要性がないと医師が判断した方にはお薬の処方はできません」と明記しています。国民生活センターの2026年の公表でも、医学的な必要性に基づかない体重減少目的の処方は不適切とされている、という説明です。
Q3:定期便を途中でやめると違約金はかかりますか?
5院とも、公式サイトに契約期間の縛りや解約手数料はないという趣旨の記載があります。ただし、締切を過ぎた分や決済が済んだ分は止められないことがあるので注意してください。DMMオンラインクリニックは発送の2日前、クリニックフォアは発送予定日の前日23:59が締切です。
Q4:副作用が出たらどうすればいいですか?
症状が強いときは、すぐに医療機関を直接受診してください。国民生活センターも、副作用などの症状が出たら速やかに医療機関を受診するよう呼びかけています。軽い症状でも自己判断で量を変えず、処方した医師に相談しましょう。
Q5:個人輸入や海外通販で買うのはどうですか?
おすすめできません。厚生労働省は、個人輸入した医薬品には偽造品や不衛生な環境で作られたものが含まれる可能性があり、健康被害の事例も報告されていると注意しています(厚生労働省)。費用を抑えたい場合も、医療機関での診察を通しましょう。
Q6:オンラインと対面、どちらで相談すべきですか?
厚生労働省は、オンライン診療は対面診療と適切に組み合わせるのが基本としています。持病がある人や検査が必要そうな人は、まず対面で相談すると安心です。オンラインで始める場合も、対面の院があるか、紹介先を案内してもらえるかを確かめておきましょう。
まとめ
- 5院のマンジャロ2.5mg定期1ヶ月分は税込11,980円〜27,500円(2026年9月29日照合)
- 5mgに増やすと月額はおよそ1.8〜2倍。予算は5mgの月額で組む
- 定期便の締切は院ごとに違う。記載がない院は申し込む前に問い合わせる
- 肥満治療目的の処方は承認の範囲外で、自由診療。救済給付も受けにくい
- 国民生活センターには2026年も定期購入の相談が寄せられている。困ったら188へ
- 持病・服薬・妊娠や授乳の予定がある人は、先に対面で医師に相談する
免責事項
※本記事は、2026年9月29日に各クリニックの公式サイトで確認した料金・条件と、厚生労働省・国民生活センター等の公開情報を整理した比較情報です。料金・プランは変わることがあるため、申し込み前に各公式ページで最新の内容をご確認ください。GLP-1受容体作動薬を使うかどうかの判断は、必ず医師にご相談ください。

