口臭のにおいは自分ではなかなか気づかないので、
知らないうちにまわりの人に迷惑かけていることもあります。

口臭の原因と対策をチェックして、
まわりの人に迷惑を掛けていないか確認してみましょう。

口臭の発生源は歯垢と舌苔が要因

歯垢(しこう、Dental plaque)とは

一般に、歯牙表面に付着した
黄白色を帯びた粘着性の物体のことを指します。

厳密には歯牙との接触面は
獲得皮膜ペリクルと呼ばれる皮膜で覆われていて、
その上に形成されたものが歯垢になります。

専門用語ではデンタルプラーク、
と呼ばれていて、歯垢とは一般的に呼ばれていません。

歯垢はその組成の8割が水分、
残り2割が有機質であるといわれています。

有機質の大半は細菌(口腔常在菌)と
その代謝物で、口腔の清掃状態によって
細菌が変化し、歯周疾患や
齲蝕など様々な疾患の原因となる他、
口臭等を誘発する事が知られています。

歯垢が石灰化して歯牙表面に
張り付いたものを歯石と呼びます。

歯垢のうちは歯ブラシや
デンタルフロスなどによる
口腔清掃によって除去できるが、

歯石となると歯科医院等で
なければ取ることはできなくなります。

舌苔とは

舌の表面に付着した
白または黄褐色の苔のようなものです。

上皮細胞やリンパ球などから成り、
細菌に分解されると悪臭を発します。

この舌苔が口臭の原因になっていることも多いです。

慢性胃炎のときは汚れた厚い
灰白色の舌苔になり、

熱性疾患のときは
厚い褐色の舌苔になるなど、
健康状態をあらわすバロメーターにもなっている。

口臭の原因は、主に大きく下記の3つに分けられます。

生理的な口臭 主に空腹時や緊張している時などの唾液の分泌量が少ないことが原因で起こります
病気が原因の口臭 歯槽膿漏・歯肉炎など口の中のトラブルと胃腸疾患による場合多く、肝臓や腎臓の機能の低下、糖尿病が原因で口臭が発生します。
食べ物による口臭 食後に食べかすが歯垢として残り、においのきつい食べ物、腐敗発行して起こります。

口臭チェック方法

以下の方法で口臭をチェックしてみましょう!

  • コップに息を吹きかけてフタをし、一呼吸おいてからコップのにおいを嗅いでみましょう。特に(朝、起きがけに試してみるといいです。)
  • タオルなどで舌を拭き取りにおいを嗅ぐ舌に舌苔がついているなら、悪臭がするようです。
  • 身近な人ににおいを嗅いでもらうのが一番手取り早くわかります。

口臭予防方法

口の中を清潔に保てばかなりのにおいは防げるといいます。
手軽にできる口臭予防策には次のようなものがあります。

  1. 食後に梅干しやレモンを食べるようにします。成分のクエン酸が食べかすの腐敗発酵を防ぎ、口臭を押さえる効果があります。
  2. 食後には、磨き残しのないように歯磨きしましょう。歯間ブラシを使うのも効果的です。
  3. 舌苔を取るには、タオルかガーゼでやさしく拭き取るのが良いようです。
  4. うがい液やマウスリンス、マウススプレー
  5. 使い捨て舌苔取りシート
  6. チューインガム(葉緑素[クロロフィル]やフラボノイド入りのものがよい)

口の病気だけでなく、体の疾患が原因と考えられる口臭については、
専門医にみてもらって下さい。