脳梗塞は本人が全く気づかずに進行していることがあるようです。
脳梗塞の兆候や初期症状を把握しておいて、もしものときに備えておきましょう。
脳梗塞の症状
血液のかたまりなどが栓子となり、脳の血管に詰まることで
詰まった部分の周囲の脳に酸素や栄養がいき届かなくなり、
脳の組織が働かなくなったり、壊死してしまうことを脳梗塞といいます。
脳血栓と脳塞栓
脳梗塞は大きく脳血栓と脳塞栓に分かれていて、
脳血栓は、脳に広く分布している細い動脈の中で
固まった血が血栓となり血管に詰まってしまうことで、
高血圧などが要因で細い血管の動脈硬化が、
進行することで脳血栓になります。
脳塞栓は、脳以外の場所でできた
凝血塊や異物が脳の血管まで運ばれ、
栓子となり動脈を塞いでしまうものになります。
栓子は、頭蓋骨内動脈硬化からできるものと、
心臓病などでできたものとがあります。
脳梗塞は、血液の流れが落ち着くことで
血栓が形成されやすくなり、
血液の流れを止めやすいため
夜間に多く起きる傾向があります。
脳梗塞の症状は、主に身体の片方に
麻痺やしびれなど半身不随の症状がでてきたり、
手足の感覚が鈍りものがつかめなくなったり、
言葉が話せなくなくなるなど意識障害が起きることもあります。
脳血栓、脳塞栓は症状が似ていますが、
脳血栓は症状が数日かけて、ゆっくりとあらわれる傾向にありますが、
脳塞栓は突然に強い症状が出て、
意識障害が強くあらわれる傾向があります。
脳梗塞の初期の症状を隠れ脳梗塞というそうです。
初め数ミリ程度の微少な梗塞(血管がつまってしまう状態)が数個現れ、
その後あちこちにだんだんと現れ、
最後には本格的な脳梗塞に進行していきます。
40代では4人に1人、
50代では3人に1人、
60代では2人に1人、
70代ではほぼ全員に隠れ脳梗塞があるといわれています。
脳梗塞の主な要因は?
脳梗塞の主な要因は生活習慣病である
高血圧、動脈硬化、心臓病、糖尿病になります。
高血圧は、血管に負担がかかり、
動脈硬化を促進し血管が詰まりやすくなることで、
脳梗塞を起こしやすい状況がつくられてしまいます。
また、糖尿病は高血圧や動脈硬化を促進するため
糖尿病への注意が必要です。
さらに心臓病の人は不整脈などで血栓ができやすくなり、
脳塞栓を起こしやすい状態になります。
脳梗塞の症状チェック
隠れ脳梗塞疑われる身体的症状を以下のチェックリストでチェックしてみましょう。
- 声がかすれ大きな声を出そうとすると息切れする
- 急に手又は足がしびれる
- 水や物が飲み込みにくい
- 手足がしびれたり治ったりを繰り返す
- むせやすい
- 手又は足がふるえる
- ノドにタンが絡んだような感じがする
- 手袋(靴下)を付けている感じがする
- 口の周りがしびれる
- 顔に布がかかったような感じがする
- 片側の視界がきかずぶつかることがある
- 今までより歩行するのが下手になった
- 視野が欠ける
- 舌が回りにくく聞き取りにくくなった
- 物が二重に見える
- きっかけも無くすぐに泣き顔になったりおかしくないのに大声で笑う
脳梗塞の症状気になる時には受診をしましょう。
脳梗塞はどの年代にも起こりえます。
早期発見、早期治療が大事ですので、も
症状がチェックリストに該当し、
気になる人は、医者の診断や脳ドック受けましょう。